自己啓発本はもういらない。般若心経のススメ
般若心経 cho ver. [超テクノ法要Remix.] live act (前半) / 薬師寺 寛邦(キッサコ) × 照恩寺(テクノ法要)【@ニコニコ超会議2018】
今まで自分の生活をより生きやすくすることを目標に数多くの自己啓発本を読んできました。もっと余裕を持って仕事ができるようになりたいし、些細なことにイライラせず心穏やかに生きていきたいし、自分と合わない人ともうまく折り合いをつけて生きていきたいと何冊も何冊も読み漁ってきました。
そしてようやくそれらの私の求める答えは仏教にあるということに気づきました。
目次
仏教との出会い
先日出会ったこの本。
仏教の教えを現代風にアレンジした著書。
今まで自己啓発本でも意図的に宗教色が強い本はなるべく避けてきました。
理由は宗教にハマる=信仰の対象にすがる=信仰の対象が己の中で大きくなりすぎて自我が弱い人間にとっては人生を崩壊しかねない毒になるという意識があったからです。所謂カルト信者への嫌悪感から、「宗教=心の弱い人間がハマる胡散臭いもの」というレッテルを自分の中で貼っていました。正直なんで宗教に狂うの?それって洗脳されてるだけなんじゃない?とすら思ってました。私自身は一応家は浄土真宗ということになるそうですが、宗教的行事との関わり合いはお葬式やお墓参りくらいで浄土真宗ってなに?と言われても何もわかっていませんでした。(いや今でもよくわかってないけど。)
この本を読むまでは「仏教=ひたすらとにかくブッダを崇めるもの」と思っていたのですが、どうやらそうではないらしい。人生とは苦しいものであり、それを克服するための教えが仏教らしい。まさに自己啓発。
宗教に否定的だった私が「反応しない練習」を読んで、仏教というものに興味が出てきたので仏教について他の本も読んでみることにしました。
般若心経との出会い
笑い飯の哲夫さんが書かれた般若心経の訳本。
なんで実家が浄土真宗やのに般若心経やねん!(浄土真宗では般若心経は読まない)って突っ込まれそうですが、仏教について無知な私にはお笑い芸人の方が書いてるくらいポップな本のほうが理解が進みそうだし、現時点で特定の宗派を信仰しているわけでもなく、こだわりもないので読みやすそうな本から選びました(きっと仏さまはそんなことに目くじらたてるような器の小さなお方ではないです、多分。)
私が思う般若心経
その解釈は間違っていると言われるかも知れませんが私が感じ取った般若心経の意味をめちゃくちゃ簡略化させるとこうです。
この世のすべてのものは実在しないような不確かなものだ(諸行無常)
悲しみなどの気持ちも本来この世には存在しないし、「こうあるべき」という実際には実在しない価値観に縛られていると思い通りにならないことに心が掻き回されてしまうのでもっとありのままの変化を受け入れるべきだ
この世のものすべてが実在しないような不確かなものであるなら自分と世界の境界線もあってないようなものでお互いに影響しあってたまたま今この場に存在しているだけ(諸法無我)
他人と自分の境界線がないことに気づけばもっと他人に優しくなれるでしょ?
いろいろ簡単にまとめてくれているサイトがたくさんあるけど自分が感銘を受けたのはだいたいこんな感じの内容です。自己啓発本で「他人に優しくしましょう」って言われても「お、おう…」ってなるけど仏教の世界観を理解すれば自然と他人に優しくなれる。心が洗われるような強いインパクトを感じました。やっぱり長年語り継がれるにはそれだけの理由がある。
もしかしたらこれは私なりの解釈なので本来の般若心経の意味とは違うかもしれないけれど、この理解のおかげで私は生きるのが楽になったし、私の心は救われたので、きっと仏さまも「それならよかったんちゃう?」って言ってくれていると思う。
本当に仏教は最強の自己啓発ツールだわ。